梅雨から夏に備えて床下と天井裏の湿気対策
【概要】
■ 練馬区内のお客様から床下を見て欲しいとのことでしたので、点検させて頂きました。
■ 築年数30年から40年で屋根と外壁は15年前くらいにリフォームされてます。
■ 浴室も2~3年前にリフォームされており、家の手入れは比較的しっかりされているようでした。
■ 床下は一度、屋根工事をおこなった時に業者さんに、見てもらったとのことでしたが、その時は業者さんには湿気がかなり多いと指摘されたそうで、その時は、その業者さんの事を信頼できなったらしく、工事されなかったそうです。
■ その後、最近までは、シロアリ消毒ぐらいしかされなかったようで、お客様もなんとなく床下の湿気は気にしていらっしゃったらしく、私が外から見たところ、敷地内が湿気が多そうな気がしたので、指摘したら、以前から気にされていたとのことで、床下を確認することになりました。
■お客様も、リフォームした時の廃材がこんなにいっぱいあるとは、とびっくりされてました。床下は自分では見れないので、安心していらっしゃいました。
■余談ですが、5月末でこれだけ床下が蒸し蒸しするということは、天井裏などはかなり蒸し暑いはずです。よく、二階の部屋が暑いと当たり前のようにおっしゃるお客様がいらっしゃいますが、二階の天井裏の熱気を抜いてやると、かなり二階の部屋の蒸し暑さを軽減できます。その時に、天井裏の床下換気扇を転用して、天井用の熱気を抜く、換気扇に活用できます。
■それと、豆知識として、最近、高気密高断熱の住宅が増えてますが、メーカーによって、仕様・構造が違いますが、床下も断熱材で密閉してるため、換気扇を回していても結露がでたりすることがあります。それが原因で、カビが発生して、ダニやアレルギーの原因になります。そのときに、床下専用の除湿機を設置しておけば、かなり改善されます。換気扇と除湿機をうまく、併用すればかなり効果が期待されます。
何年か前に浴室のリフォームをされたみたいで、その時の廃材ゴミかと思われますが、石膏ボードや塩ビパイプや銅管、木くず、などの残材が床下に落ちてました。床下全体で、ゴミが50キロ~60キロも出てきました。お客様もびっくりされていました。
■台所の床下収納庫から、床下に進入して、和室・玄関方向を覗き込んだ写真です。台所と和室側は人通口らしく、穴は開いていましたが、人が通れるほどの幅がなかったので、写真だけ撮影しました。和室・玄関方向は湿気がかなり多そうです。
■今回はお客様には、床下換気扇、排気型(Wエコファン)を3機取り付けの提案と、M炭マットを全面設置の提案をさせて頂きました。
■シロアリの消毒は最近、おやりになったそうで、今回はお勧めしないことにしました。
M炭マット・Wエコファン材料確認
M炭マットは1箱で1坪分あります。 今回はM炭マット7箱とWエコファン3台ワンセットです。
Wエコファンを後ろから見た写真です。 隣に置いてあるのがタイマーです。新品の状態では、Wエコファンは後ろに紙が貼ってあります。
Wエコファンを正面からみた写真です。
Wエコファンにパッキンを取り付けた写真です。 正面は白いビニールカバーを外して、パッキンを取り付けた状況です。
Wエコファンのカバーを外した写真
金具の材料の写真です。 今回は在庫で金具が余ってましたので、ヒ打ちの金具3本と束柱取付用金具をサービスで取り付けることになりました。
ヒ打ち設置完了
床下換気扇設置完了(和室)
床下換気扇設置完了(台所)
床下換気扇設置完了(玄関)
床下換気扇を工事した日は5月の終わりで、珍しく気温が30度近くになり、覚悟して床下での作業を始めましたが、思ったほど蒸し暑くなく、比較的ひんやりしていました。案の上、途中からかなり息苦しかったです。それと、今回は基礎は分離基礎ではないですが、台所と和室の人通口がかなり狭いため、作業性を高めるために、台所の収納庫と和室二ヵ所、活用することになりました。
M炭マット設置完了(台所)
M炭マット設置完了(和室)
M炭マット設置完了(玄関)
床下換気扇を取り付けて、とりあえず、床下での作業しやすい環境を確保したあとに、M炭マットを和室、台所、玄関に全面に敷きつけました。M炭マットを全面に敷き詰めただけで、かなり床下のジメッとした感じから、カラッとした感じに、劇的に変わりました。かなり効果があります。四方に隙間が無いように、きれいに一枚、一枚、丁寧に設置していきました。