シロアリ点検から駆除・防止

  • 東京都新宿区中井のお客様から、玄関の框からシロアリが出たので一度、点検してくださいと、依頼を受けたので点検しました。こちらのお客様は以前、屋根塗装、雨樋交換でお世話になったお客様で、お母様は大変気さくで親切な方です。都内で別居されてる息子さんにも、大変よくしてくださいました。後々の、二階のペアガラス(冬に結露がひどいみたいで)でもお世話になりました。
  • 新宿区中井は割と高台にあるように見えますが、割と家と家との間が隣接してるので、通気性(風通し)が少し悪いのと、なんといっても家の基礎が地震対策でコンクリート基礎で頑丈に出来ています。しかしそのためにベタ基礎床下(コンクリート)、布基礎(床下が土や泥)にしても、しっかり造りすぎて、通気性(風通し)が良くないみたいです。
  • シロアリと言っても、おおまかに、大和シロアリと家シロアリと2種類います。おもに、関東は海沿い南側以外は大和シロアリが主流です。大和シロアリは家シロアリと違って、湿気が多いところしか繁殖しないので、主に地中や床下、水回りに繁殖しやすいと言われてます。シロアリがでるシーズンはおおまかに、3月~10月前後です。最近は温暖化の影響で多少ずれています。
  • 基本的にベタ基礎(床下がコンクリート)の場合は湿気が少なく、シロアリは繁殖しづらいと思われがちですが、たしかに、布基礎(床下が土や泥)に比べて湿気がかなり少ないので、シロアリは繁殖しづらいですがベタ基礎(床下がコンクリート)でも、通気性が悪い場合や水回りなど日当たりが悪い場合や、床下の土間コンクリートと基礎の立ち上がりの隙間などからシロアリが繁殖する原因になることもあります。布基礎(床下が土や泥)の場合は、比較的湿気が多いので、水回り、日当たりが悪い所、風通しが悪い所はシロアリが繁殖しやすいです。実際、布基礎(床下が土や泥)の床下の点検をすると、玄関の框の床下が腐食してることが多いです。玄関の床下は行き止まりになっており、通気性(風通し)がかなり悪いため、湿気が篭もりやすく、木材が腐食しやすいです。
  • 一般的に大和シロアリは自分で湿気をもってないので、地中から蟻道を作って、束石から束柱を伝って上に登ります。それから、木材を食べ始めます。シロアリの食べた木部をよく見ると、木材の比較的柔らかい箇所を好んで食べて、硬い筋の部分は残って、スカスカになっています。ですから、シロアリが木材を食べた後は、木材がスカスカになるので強度が落ちて、家によくないのです。一般的にシロアリは人間の住まいを食べるわけですから、害虫という認識なんですが、実際は地球規模でいうと益虫なのです。
  • コンクリート基礎も震災の影響だと思われますが、ところどころクラックが入ってましたが、今回はシロアリ駆除に力点を置こうと考えました。できればクラックも、補修材での補修を提案したかったのですが、何しろシロアリの食害がどこまで進んでるか未知数でしたので。
  • でも、私にお声をかけて頂き感謝しました。普通、シロアリがでたら、シロアリ屋さんに頼むのかな???と思いますが、一般的にはどうなんだろう?と思いました。

ari01

  • トイレの床下です。床下が土なので、思ったより、かなりべタべタしてました。土カビがすごいです。びっしり生えてます。できれば、表面のカビをきれいに撤去してあげた方がよいです。
  • 新築時の木くずや切れ端がかなり残ってます。床下清掃時に、木くず、切れ端を丁寧に撤去します。
  • 玄関の框の床下です。どんつきなので通気性(風通し)が悪く、湿気がこもりにくいため、かなり腐食してます。おそらくこのあたりから、シロアリがでたのか???
  • 余談ですが、私たちもそうですが、防塵マスク、防毒マスクを装着しないで床下に入ったら、カビを吸い込んで健康被害がでるおそれがあるので、素人の方はできるだけ床下には入らないことをお勧めします。
  • よく、梅雨の時期の普通に生活していても、カビなど吸い込んで病気になる方がいますが、床下はこれだけカビが生えてるので、入るのはもっての他です。

和室の床下

  • 和室はわかりにくいですが、シロアリに喰われてる箇所が表面上2箇所ほどあります。2箇所といっても、座板のコンパネだけでは済まない可能性も考えられるので、下の根太もシロアリに食べられて腐食してる可能性もあります。ですので、コンパネを撤去して、根太も全部、腐食してないか、確認してみることにしました。どうやら根太までは腐食していなかったようです。
  • 居室の柱や敷居までは浸食されてませんでしたが、畳もかなり浸食されていました(二畳分だけでしたが)。畳は井草でできているのでシロアリの好物なのか?と思いました。当然、畳はすべて、総入れ替えしました。
  • 私も都内でこんなに顕著にシロアリが、表面に出てきたのを見たのはあまりないかもしれません。施主様も大変びっくりされてました。私も、施主様が高齢のかたなので、いくら息子さんがいらっしゃっても不安にさせないように、工事中はこの程度でしたら、大丈夫ですとしきりにいいましたが、内心では「もし全体的にシロアリが浸食していたらかなり心配だな」と不安がよぎりました。
  • 和室のコンパネの表面をよく見ると、下の根太に沿ってコンパネが腐食しています。シロアリが根太を通り道に木材を食べているのがわかります。
  • 和室がここまでシロアリに食べられているということは、奥の押入れの床下もシロアリに食べられてる可能性があります。
  • こちらのお宅の和室は、通気口が南側にい1箇所しかないため、かなり通気性(風通し)が悪いため、湿気がこもりやすいのでシロアリがでたと思われます。布基礎でも通気がある程度確保できれば、多少は違うと思われます。
  • もちろん、根太も木部も全面的にガントナー20EC(木部使用防腐材を散布します。土壌もカビ除去して、清掃して、グレネードMCをきちんと散布します。
  • もちろん、床下がベタ基礎の場合でも、防腐消毒などかなり効果が期待できます。
  • 床下換気扇(排気型)Wエコファンと床下換気扇(攪拌型)ポイントファンは、ベタ基礎に設置しても効果はかなり期待できます。ベタ基礎でも結露などがかなり多いので、通気性(風通し)をよくしないと、カビが木材にカビが生えたり、ダニがわいたりしますので、健康被害の原因なります。
  • 普段、居室に住んでいても、自分が住んでいる床下などほとんど気にしない人が多いと思いますが、逆に屋根や外壁、水回りといった、比較的、目に付く所はかなり気になるものです。
  • できれば、ベタ基礎でしたら5年に一回、布基礎でしたら一年に一回、床下の点検をお勧めします。意外と水漏れやシロアリなどがわかる時もたまにあります。

和室の板を撤去した状態

  • かなりしっかりした根太がはいってます。床下も一見、湿気がさほどないようにみえますが、意外と多いようです。束石も束柱もかなりしっかりしています。

床下換気扇(攪拌型)ポイントファン

  • 床下換気扇(排気型)Wエコファンです。基本的に床下の北側に設置するのが望ましいです。もちろん、他の箇所につきるのも大丈夫です。

ari05

  • M炭マットです。セラミック炭です。基本的に床下に直接まんべんなく敷き詰めていきます。下からの湿気を抑える効果がかなり期待できます。一回敷設したら、半永久的に交換いなくても大丈夫です。
  • 大目に発注かけたので余りましたが、また、違う現場で活用できるので。おおまかに、1箱、一坪が目安です。

ガントナー20EC(防腐剤)

  • ガントナー20ECは木部使用する防腐材です、グレネードMCは土壌消毒に使用します。

床下換気扇(排気型)Wエコファン設置状況

  • 床下換気扇(排気型)Wエコファン設置状況です。床下の通気口に換気扇の排気面を向けるのがポイントです。取り付け方法は、基礎コンクリートにコンクリート用ビスで固定することをお勧めします。
  • 床下での取り付け作業ですので、かなりやりづらいです。

床下換気扇(攪拌型)ポイントファン設置状況

  • 床下換気扇(攪拌型)ポイントファン設置状況です。基本的に通気口から離れ、通気性(風通し)が悪く、湿気が篭もりやすいトイレの床下や、脱衣場の床下などに取り付けするのが最適です。取り付け方法は、木材に木ビス固定していくので床下換気扇(排気型)Wエコファンよりは施工がやりやすいですが、床下での取り付け作業はやはり難儀ですね。
  • よどんだ空気を攪拌するので、狭い箇所ではかなり効果を発揮します。(*^。^*)
  • 床下換気扇は基本的につけないのに越したことありませんが、今の新築住宅は機密性に優れていて、通気口はありますが、床下の通気性(風通し)がかなり悪いのと、特に都内は家と家が立て込んでで隣接しているので、かなり湿気が篭もりやすいです。
  • だからこそ、余裕があれば、床下換気扇を取り付けすることをお勧めします。
  • 間接的に湿度が下がるので、シロアリの予防にもなります。

和室M炭マット設置状況

  • 和室M炭マット設置状況です。できるだけ隙間なく、まんべんなく敷設することをお勧めします。
  • M炭マットはセラミック炭ですので、調湿・消臭・断熱・抗菌・抗カビ・マイナスイオンを発生させる、特殊処理をした21世紀の画期的なマットとパンフレットに書いてありますが(*^。^*)、まあ、かなり、割り引いても効果は期待できます。
  • パンフレットにも書いてありますが、※家が多くのビルや樹木等に囲まれてる。※畳の上にカーペットを敷いている。※家の中は夏は暑く、冬は寒い状態である。※室内や床下などから嫌な臭いがする。※家全体に湿気が多いのでカビが生えやすい。など、あったら、断然、M炭マットをお勧めします。
  • たしかに、M炭マット敷設して一年ぐらい経過した床下を点検してみると、M炭マットを敷設する前は、基礎・床下がびちょびちょでしたが一年後は、かなり改善されました。もちろん、間接的にシロアリにも効果が期待できます。
  • M炭マットは※省エネ対策、夏は涼しく、冬は暖かい。高い断熱効果が期待できます。冬場は床下で2℃前後断熱効果があります。効果も持続しますので経済面でも貢献します。※安全、素材は純国産品、広葉樹の間伐材を使用しており、建築廃材等有害となるような素材は一切使用してありません。※快適、床下に発生するカビや菌を安全な抗菌防カビ剤で退治。セラミックと木炭の力でタイプの違った悪臭ガスを消臭し、住まいの空気をクリーンにします。※健康、多湿による、木材の腐食や結露を防ぎ、光触媒による、マイナスイオンを発生させ、住む人の健康と住まいを快適にする環境にします。

グレネードMC散布状況
グレネードMC散布状況

  • わかりづらいですが、グレネードMC散布状況です。グレネードMCを土壌に散布しました。床下がかなり狭く、散布しづらかったです。

点検口からガントナー20EC

  • 和室の押し入れや脱衣場の洗面台の裏に点検口を設置して、ガントナー20EC(木部使用防腐材)を散布しました。本来は木部は床下の束柱や木部しか散布しないはずでしたが、安全策をとって、居室に何か所か点検口を設置して、ガントナー20EC(木部使用防腐材)を散布しました。
  • 散布時は防毒マスクを装着して作業しないと、健康被害がでます。危険ですので、専門の業者さんに依頼することをお勧めします。お客様もここまで、丁寧に散布したのでかなり安心、満足して頂きました。かなり、たっぷり目に散布しました。

 

シロアリの点検、駆除、防腐処理等のご相談は「床下ネット」へお気軽にお問い合わせください
TEL 0120-997-765(通話料無料)
平日・土曜 AM 9:00 ~ PM 5:00

メールでのお問合せはこちら

Follow me!